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mizuko

14日前

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OpenSearch Serverless移行時の実装ポイント

OpenSearch
AWS
Terraform

OpenSearch ServerlessはAWSマネージドサービスで、従来のOpenSearchとは根本的に異なる特徴を持つ。

アプリケーション側の変更

  • OpenSearchクライアントのservice設定を 'es' から 'aoss' に変更
  • エンドポイントURLの形式: https://xxx.aoss.amazonaws.com
  • 認証はIAM認証(SigV4)のみ対応

インフラ構成

最小限の設定で構築可能:

  • aws_opensearchserverless_collection(コレクション)
  • aws_opensearchserverless_vpc_endpoint(VPCエンドポイント)
  • aws_opensearchserverless_security_policy(セキュリティポリシー)
  • aws_opensearchserverless_access_policy(アクセスポリシー)

OCU(OpenSearch Compute Units)管理

  • 1 OCU = 6GB RAM + 対応するCPU
  • 最小・最大OCUはアカウントレベルで設定(Terraformでは個別設定不可)
  • AWS CLIまたはマネジメントコンソールから設定
  • OCU変更はダウンタイムなしで可能

監視のポイント

従来のCPU/メモリ監視ではなく:

  • 検索レイテンシー(コールドスタート対策)
  • インデックスレイテンシー
  • OCU使用率
  • エラーレート

レイテンシーアラートの頻度でOCU設定を最適化する。

注意点

  • ローカル環境でServerlessは実行不可(従来のOpenSearchを使用)
  • 最小OCUでのコールドスタートあり(キャッシュクリア、スケールアップ時間)
  • indices.refresh()などの一部APIは効果なし(自動リフレッシュのため)