OpenSearch Serverless移行時の実装ポイント
OpenSearch
AWS
Terraform
OpenSearch ServerlessはAWSマネージドサービスで、従来のOpenSearchとは根本的に異なる特徴を持つ。
アプリケーション側の変更
- OpenSearchクライアントのservice設定を 'es' から 'aoss' に変更
- エンドポイントURLの形式: https://xxx.aoss.amazonaws.com
- 認証はIAM認証(SigV4)のみ対応
インフラ構成
最小限の設定で構築可能:
- aws_opensearchserverless_collection(コレクション)
- aws_opensearchserverless_vpc_endpoint(VPCエンドポイント)
- aws_opensearchserverless_security_policy(セキュリティポリシー)
- aws_opensearchserverless_access_policy(アクセスポリシー)
OCU(OpenSearch Compute Units)管理
- 1 OCU = 6GB RAM + 対応するCPU
- 最小・最大OCUはアカウントレベルで設定(Terraformでは個別設定不可)
- AWS CLIまたはマネジメントコンソールから設定
- OCU変更はダウンタイムなしで可能
監視のポイント
従来のCPU/メモリ監視ではなく:
- 検索レイテンシー(コールドスタート対策)
- インデックスレイテンシー
- OCU使用率
- エラーレート
レイテンシーアラートの頻度でOCU設定を最適化する。
注意点
- ローカル環境でServerlessは実行不可(従来のOpenSearchを使用)
- 最小OCUでのコールドスタートあり(キャッシュクリア、スケールアップ時間)
- indices.refresh()などの一部APIは効果なし(自動リフレッシュのため)