k6を使った負荷テスト基盤を構築する際の設計ポイント

ディレクトリ構成

• scripts/: テストシナリオファイル（*.test.ts）
• lib/: 共通ユーティリティ（認証、ステージ設定等）
• reports/: テスト結果保存先（gitignore対象）

共通ライブラリの設計

• 認証ヘッダー生成関数（getAuthHeaders()）を用意
• 環境変数から設定を読み込む（BASE_URL, TOKEN, TENANT_ID等）
• 共通のレスポンスチェック関数とthresholds設定を提供
• ヘルパー関数（クエリパラメータ生成、エラーログ出力等）を実装

負荷レベルのプリセット

• SMOKE_TEST: 疎通確認用（VU=1、短時間）
• LOAD_TEST: 通常負荷（VU=10→50）
• STRESS_TEST: 高負荷（VU=10→200）
• SPIKE_TEST: 急激な負荷変動
• SOAK_TEST: 長時間安定性テスト
• BREAKPOINT_TEST: 限界値特定用

環境変数管理

• direnvで.envrcを使い、ステージング環境の認証情報を管理
• .envrc.exampleをテンプレートとして提供
• トークン、テナントIDなど機密情報をgitignore

シナリオ設計

• setup関数で認証情報を準備（全VU実行前に1回）
• メインシナリオで複数のAPIエンドポイントをテスト
• think time（sleep(randomSleep())）でユーザー操作間隔をシミュレート
• タグ機能でエンドポイントごとの結果を分類