k6の負荷テスト結果は以下のセクションで構成される：

THRESHOLDS（閾値チェック）

• 事前定義した性能基準の達成状況
• p(95)<500：95パーセンタイルが500ms未満か
• p(99)<1000：99パーセンタイルが1000ms未満か
• http_req_failed rate<0.01：エラー率が1%未満か

TOTAL RESULTS（チェック結果）

• checks_total：実行した検証の総数
• checks_succeeded/failed：成功/失敗した検証の割合
• 個別チェック（ステータスコード、レスポンス時間、データ構造など）の達成率

HTTP統計

• http_req_duration：レスポンス時間（avg平均, med中央値, p(90)/p(95)パーセンタイル）
• http_req_failed：エラー率
• http_reqs：総リクエスト数とRPS（秒間リクエスト数）

EXECUTION（実行統計）

• iteration_duration：1イテレーション（1ユーザーの一連操作）の所要時間
• iterations：完了したイテレーション数
• vus/vus_max：仮想ユーザー数の最小/最大

NETWORK（ネットワーク転送量）

• data_received/sent：受信/送信データ量とスループット

分析のポイント

• p(95)が目標値を大幅超過している場合、データベースクエリやN+1問題を疑う
• エラー率0%でもレスポンス時間が遅い場合は性能最適化が必要
• RPS（http_reqs）が低い場合はスループット改善が必要