k6の負荷テスト結果から実際のパフォーマンスを正しく解釈する方法。

主要メトリクスの見方:

http_req_duration:
  avg=1.61s      # 平均レスポンスタイム
  min=61.83ms    # 最速
  med=1.86s      # 中央値
  max=3.47s      # 最遅
  p(90)=2.88s    # 90%のリクエストがこの値以下
  p(95)=3.02s    # 95%のリクエストがこの値以下
  p(99)=3.24s    # 99%のリクエストがこの値以下

解釈例: p(95)=3.02s, p(99)=3.24s, max=3.47sの場合:

• 95%のユーザー: 3.02秒以内で応答
• 残り5%: 3.02〜3.47秒の範囲
• 最悪の1%: 3.24〜3.47秒

スループット指標:

• http_reqs: 総リクエスト数
• iterations: VUが完了したシナリオ実行回数
• データ量: data_received/data_sent

改善効果の測定: 改善前後でp95/p99を比較する。平均値だけでなく、高負荷時のパフォーマンス（p95以上）の改善が重要。

VU数とリクエスト数の関係: 50 VUで約9 req/s → 1分間で約540リクエスト 本番ピーク負荷（100 req/min）に合わせてVU数を調整する。