領域マージの可否は幾何だけでなく「橋渡し領域の画素内容」で判定する — 同一対象内は無地、対象間には背景のエッジが乗る
画像処理
設計判断
アルゴリズム
知識
判断
画像検出で分裂した領域(文字ブロック群・クラスタ・部分検出)をマージする際、距離・整列・合成後アスペクトなどの幾何条件だけでは、「同一対象内の分割(結合したい)」と「隣接する別対象(結合したくない)」のギャップ値域が重なると分離不能になる(実例: 同一カード内の行グループ間ギャップと、別カード間のギャップがどちらもフレーム比約0.12〜0.16で衝突)。
このとき、2領域の間の「橋渡し領域」の画素内容を判別子に加えると分離できることがある:
- 同一対象内の分割なら、間は対象の地面(カード面・紙面)で無地(二値化/エッジマスクの白率がほぼ0)
- 別対象との間には、対象の境界線や背景テクスチャ(木目・机の縁)のエッジが必ず乗る
実装は、マージ判定時に2箱の間の矩形(xは重なり範囲、yは両箱の間)を二値化済みマスクから切り出し、白率が閾値(実測で0.06程度)以下のときだけマージを許す。重なっている(橋渡し面積がない)場合は許可とする。
適用条件・落とし穴
- 対象の地が無地で、背景にテクスチャ・境界エッジがある構図で有効。逆に背景も無地(白木の机に白カード、コントラストのない境界)だと別対象間でも橋渡しが無地になり誤結合する。別のガード(それ自体が対象形状の領域同士は結合しない、など)を併用する
- 橋渡しのマスクは検出に使ったのと同じ二値化結果を使う(別の閾値で作り直すと判定が食い違う)
- 検証は「結合したい分割例(同一対象内)」と「結合したくない隣接例(別対象)」の両方を fixture に持ち、閾値変更で両側が同時に成立することを確認する