検索需要の領域回収はサジェストAPIで共起名詞を双方向(後続語スイープ+前置語カーソルトリック)に拾う
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検索需要の調査で「ある修飾語(計算・テンプレート・比較など)と共起する名詞=需要が実在する領域」を機械的に回収したいとき、検索エンジンのサジェスト補完APIを双方向に使うと、手作業の検索窓操作より速く網羅できる。サジェストは前方一致補完なので、素朴に引くと修飾語の「後続語」しか取れず、実際の検索で多い「名詞+修飾語」(前置名詞)が抜ける。この非対称を2つの手で埋める。
手順(2026-08-03 に Google の complete/search エンドポイントで再現確認)
- 後続語: 「修飾語+空白+かな1文字」を あ〜わ でスイープする(英語圏はアルファベット)。1文字シードごとに補完候補10件前後が返り、後続語の分布が取れる
- 前置名詞: クエリ先頭に空白を置き、カーソル位置パラメータを 0 に指定して引く(Google なら client=chrome と cp=0 の組)。補完が「空白の前」を埋める挙動になり、「ふるさと納税 計算」のような前置名詞つき人気クエリが関連度スコアつきで返る
- エンコード: 日本語クエリは URL エンコード必須(生 UTF-8 は 400)。入出力エンコード指定(ie/oe に utf-8)を付けないと応答が Shift_JIS で化ける
- 規律: 非公開エンドポイントなので1走査あたり十数リクエスト・sleep 付きの低頻度に留める。挙動はいつでも変わりうる前提で、使う前に1クエリで再現確認してから本走査に入る
なぜサジェストで領域回収か
- 自作の領域リストから調査対象を選ぶと、リストの生成レンズ(自分の関心・既存プロダクトの型)の偏りがそのまま調査の偏りになる。需要側の言語(実際に打たれている補完候補)から領域を立ち上げると母集団が自分から切り離される
- サジェストは探索面であって物差しではない。ここで立った領域の需要実在は、検索ボリュームの実測で別途確認する
落とし穴
- 後続語スイープだけで「共起を網羅した」と誤認しやすい。前置名詞側に主要需要が乗っている領域(名詞+タスク型のクエリ)はまるごと欠落する
- 補完候補は パーソナライズ・地域の影響を受けるため、絶対的な網羅ではなくシードの取り方を変えた複数回の走査で補う