推論側の画像縮小補間は学習時と揃える — 高品質設定が area 相当になり信頼度が一律に下がる
デバッグ
ML
画像認識
知識
判断
運用
学習済み検出モデルを別環境(ブラウザ等)へ配備すると、同じ画像でも信頼度が学習環境より一律に低く出ることがある。原因の定番が「縮小時の補間方式の不一致」: ブラウザ canvas の描画品質を最高に設定すると面積平均(INTER_AREA 相当)になる一方、学習パイプライン(YOLO 系の標準前処理など)は bilinear(INTER_LINEAR)で縮小しており、推論入力が学習分布から外れる。実測では同一重み・同一画像で bilinear 0.67 に対し area 0.59 と、判定閾値をまたぐ差が出た。
判断基準
- 症状が「特定の対象だけ落ちる」なら教材の問題、「全体的に信頼度が低め」なら前処理差を先に疑う
- 「高品質な縮小 = 良い」ではない。推論前処理の正解は品質でなく学習分布との一致
- fine-tune の反復で症状を追う前に前処理整合を検証する。前処理側の修正はモデル不変で全対象に効き、モデル側の反復は別対象の退化(シーソー)を招きやすい
切り分け手順
- 配備先の前処理(段階縮小・letterbox・パディング色など)をオフラインの学習環境側で忠実に再現する
- 補間方式(bilinear / area / 段階縮小の有無)だけを変えた入力を作り、同一重みで信頼度を比較する
- 配備先の実測値に最も近い方式が「配備先が実際にやっていること」。学習側の方式と違えば不一致が確定
検証
修正後は配備先の実経路(E2E テスト等)で信頼度が学習環境側の値に近づいたことを確認する。境界個体(閾値付近だった対象)が閾値を安定して超えるかを見る。