毎回の依頼に効かせたい判定ルールはスキル本文に置かない — 常駐コンテキストに要約トリガー+スキルに正本の二層で配置する
AIエージェント
AIツール設計
知識
判断
AI エージェントのスキル(SKILL.md 等)は呼ばれて初めて本文がロードされる。そのため「実装依頼を受けたら着手前にリスク判定してレビュー工程の重さを決める」のような、どのスキルを起動するか自体を左右するルールをスキル本文に書いても、そのスキルが起動されないケース(軽微な修正依頼を普通の会話で受けたとき)には存在しないのと同じになる。判定ルールが判定対象より後にしかロードされない構造的な穴。
配置の判断基準
- 常時ロードされるコンテキスト(グローバルのメモリ/指示ファイル)に、判定に必要な最小限の要約トリガー(10行前後)+正本へのポインタを置く。毎ターン確実に効くのはここだけ。
- 判定表の詳細(境界事例・記録様式・例外規定)はスキル側を正本にする。重いケースではそのスキルが必ずロードされるので詳細はそこで効く。二重管理のずれは「常駐側は要約+ポインタに限定」で防ぐ。
- 軽いケースほどスキルロードなしで完結する設計にする。typo 修正のためにスキル読み込みのオーバーヘッドを払うのは本末転倒。軽量パスの手順は常駐要約だけで実行可能な粒度に収める。
- 判定結果の分類に名前を付けると依頼の語彙になり、ユーザーが名前を明示指定すれば判定自体を省略できる(宣言→介入の余地も生まれる)。
却下した代替案
- 判定用ディスパッチャスキルの新設: 全実装依頼でスキルロードを払うことになり、軽量パスの目的と矛盾する。
- 常駐コンテキストへの全文配置: 常駐コストが高く、スキル側詳細との二重管理ずれが起きる。
検証
スキルを一切呼ばない軽微な依頼を投げ、着手前に判定宣言が出るかで常駐トリガーの効きを確認する。詳細規定が必要な重いケースで正本スキルが参照されるかも別途確認する。