大量対象のバッチ処理ではスコープ判断を自律で取らず、証拠付きの bucket 単位選択肢で1ラウンドだけユーザーに聞く
AIエージェント
エージェントオーケストレーション
AI協働
運用
原則
エージェントが数百件規模の対象(過去セッションの知識抽出、大量ファイルの監査・移行など)を処理するとき、「どれを読み・どれを読まずに片付け・どこまでやるか」というスコープ判断をエージェントが自律で取らない。全部読むのは過剰消費、読まずに片付けるのは越権で、どちらの既定もエージェントのものではない。判断コストが非対称なのが根拠: ユーザーにとって表を見て型を選ぶのは数十秒、エージェントの誤判断は数百件分の浪費か不可逆な取りこぼしになる。
実践
- 証拠を先に揃える: 全文を読まずに安価な分析だけ行う — 属性別の内訳(プロジェクト×時期×処理済み信号等)、機械信号の抜き取り検証(最新の1、2件を実物と突き合わせて信号の信頼性を確認)、各対象の冒頭部分(例: 最初の実ユーザー発話)によるリクエスト型分類。
- bucket 単位で聞く: 個別対象ではなく「この型は読む/この型は片付ける」という集合単位の選択肢にし、件数・例・推奨を添える。選択肢が有限で根拠が見えるのでユーザーは短時間で判断できる。
- 質問は1ラウンドに束ねる: 段階ごとに聞くと尋問になる。分類を済ませてから、片付け可否・読む型の選択・どこまでやるかをまとめて1回で聞く。
- 無人実行のフォールバック: 聞けないときは破棄側の判断(読まずに片付ける)を一切しない。予算内で保守的に処理し残りは次回に送る。
検証と実例
抜き取り検証は必須工程にする。実例では機械信号(処理済み判定の文字列マッチ)の抜き取り確認で誤分類39件を検出し、読む価値のある層を破棄直前で救った。型分類の収穫予測(実装・修正依頼型は高収穫、機械作業・挨拶のみはゼロ)は実測と一致し、bucket 選択により約100件中77件を読まずに安全に片付けられた。