同型の摩擦が再発したら文言や閾値でなく計測器の構造を直す
計測
開発プロセス
運用
原則
運用上の摩擦をログに貯めて手順を改訂するループを回すとき、同型の摩擦が2回目以降に現れたことは、前回の改訂が効いていない証拠。このとき同じ規定の文言を増補するのは既に尽きた手の反復になるので、アプローチを変えて計測器・検知器側の構造穴を閉じるへ切り替える。
判断の順序
- 前回改訂と同型かを先に判定する(未対応エントリと改訂済みエントリを照合する)。
- 同型なら、問題が文言の不備なのか、計測・検知の構造なのかを分ける。実ログで原因を確定してから直す(推測ベースの文言改訂にしない)。
- 単発の摩擦は規定を増やさずに寝かせる。「同型2回で再検討」として見送りを明示する。発生頻度が読めない段階で規定を追加すると、デフォルト挙動と差のない no-op 条項が肥大する。
検算は緩めずに計測器を直す
独立2系統の値を突き合わせる検算で乖離が出たとき、閾値を緩める・検算を廃止するのは本末転倒。検算は実測値が壊れていないかの唯一のガードで、見つかった大きな乖離(例: 数百%)は検算があったから検知できたもの。欠測を減らしたいなら計測器側を直す。
計測器の典型的な構造穴は、分子と分母の対象範囲が一致していないこと(進行中の単位を片方だけ含む、入れ子の窓を二重計上するなど)。比較する2値の窓を揃えるのが直し方の基本形。
改訂文を書くときの3点点検
- no-op テスト: デフォルト挙動と差が出ない文は書かない(既存文に見つけたら削除する)
- 肯定形: 禁止形は目標挙動の肯定形へ言い換える。言い換え不能なガードレールだけ禁止のまま残し、代替行動を併記する
- 完了条件: 各工程を判定可能な完了条件で終える